神戸史学会『歴史と神戸』

 

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2017/08/07

『歴史と神戸』323号を発行しました

Tweet ThisSend to Facebook | by:NC管理者
56巻4号/歴史と神戸/もくじ
特集 新視角・ひょうごの近世史
近世における播磨国の町場―郷帳・絵図を手がかりに―……小山 明彦(1)
長州藩と「兵庫御備場」その?―駐屯部隊の概要―………竹村 勝昌(21)
三田の地名散策 母子 怪奇譚と地名………………………渋谷 武弘(23)
たまにはこんな旅(下)―神戸電鉄押部谷駅から近鉄忍海駅へ―…阪下 博也(29)
地域コーナーの新設と報告、投稿のお願い………………………(43)
原稿募集………………………………………………………………(14)
暑中見舞い申し上げます……………………………………………(46)
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 新聞地域版を読む(22、37) 受贈図書紹介(44) 新入会員紹介(28)

表紙・藤田年男


巻頭言
 兵庫県域の歴史は多様だ。よく但馬・丹波・播磨・摂津・淡路の五カ国と言われるが、備前・美作の一部もごく一部ながら含まれていて、本当は兵庫七カ国である。それぞれに歴史と文化があり、学びや発見がある。しかし発見は共有してこそ意味がある。そのためには情報発信が欠かせない。昨今は自らSNSで拡散させることもできるし、ホームページを作る団体も多い。
しかし愛好家に直接送るのも大切だ。そんな発想で四三ページにあるように「地域から」のコーナーを設けることにした。情報交換の意味合いから会員以外にも特別に開放することにした。
活動はしているが、雑誌などを持たない団体も少なくない。そんな団体が集うプラットホームの役割りを、「歴史と神戸」が果たせたら…。会員減少、原稿不足に悩み打ち出した新機軸。なんとか軌道に乗せるのにご協力を。


編集後記 
▼今回は江戸時代の在郷町研究に取り組んでいる伊賀さんが、播磨国全体の在郷町の分析をした。郷帳は村名と生産力をあらわす石高を郡ごとに書き上げた帳簿で、国絵図とセットで作成されている。郷帳と絵図をもとに、伊賀さんはこれまでの研究で示されている「町方町」と「在方町」の2類型を、域内の田地の有無、町政機構や村政機構の状態などを指標に4類型に分けた。
▼江戸初期の「慶長国絵図」に登場する「町」の多さは知ってはいたが、三四もあるという。それが江戸時代を通じて「村」になっていく。中世までは、在地に小領主が群雄割拠し、流通と都市の機能が分散されていた。ところが近世になって兵農分離が進み武士が城下町に集住し都市機能が城下町に吸収される。こうして中世の「町」は近世の「村」に形を変えていく。
▼現代の東京一極集中の構図が近世には各地で起きていた、
と思うのは、やや強引かもしれないが、歴史に学ぶことは何だろう。   (大国)


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