神戸史学会『歴史と神戸』

 

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2017/05/13

『歴史と神戸』319号を発行しました

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55巻6号/歴史と神戸/もくじ

特集・新視角・ひょうごの近世史

播磨国三木町地子免許特権の再検討………………伊賀 なほゑ(1)

―地子免許状と町の構造を中心に―

幕末期淡路廻船による大坂・九州北部間交易の様相…海部伸雄(17)

―津名郡草加北村の財木屋「明神丸」の場合―

尼崎市制一〇〇周年記念新「尼崎市史」……………辻川  敦(35)

  ―『たどる調べる尼崎の歴史』の刊行―

自分史と地域史がクロスする場所…………………上村  武男(40)―尼崎の「新市史」を読みながら―

江戸川柳による「平家物語」(5)…………………石川 道子(45)

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表紙・藤田年男



巻頭言

 「豪商 神兵 湊の魁」と題した明治十五年(一八八二)一月刊行の史料が、来春、神戸開港一五〇年の記念事業の一環として、神戸新聞出版センターから解説付きで復刻されることになった。

この書は現在のフラワーロードから兵庫津までの範囲にある事業所と観光地の案内書で、銅版画で約一五〇の店頭や名所を紹介、五四六もの事業者名の業種や所在地が確認できる。元町通の放香堂、兵庫のかまぼこ店の三笠など、現存している店はわずかで、当時を知る貴重な史料である。

長い間忘れられていたが、昭和三十六年(一九六一)に神戸市史編纂の過程で兵庫区の民家で見つかり、昭和五十年に神戸史学会が、限定版で復刻していた。英語の看板、西洋の雑貨類、牛肉店など開港直後の神戸の風景、近世以来の兵庫津が生き生きと描かれている。

新たな研究進展を願う。


 

編集後記 今回は近世特集とした。伊賀さんの論文は、城下町でもない在郷町の三木がなぜ、免税特権を持ち続けたのか、という学界でも議論された問題に正面から取り組んだ。新たな論争に期待したい。

▼海部さんの論文は、淡路の津名郡草加北村の廻船が九州北部や山陰・北陸と大坂を結んで、どのような活動をしていたのかを、史料に即して解明した。これまで実態がほとんど知られていなかったので、貴重な成果だ。

▼尼崎市がまた新しいコンセプトの市史を出した。「調べる」がキーワード。編者側と読者側の両方主張を読んで、「なるほど」「納得」。

▼在庫を預かってもらっていた田中印刷の倉庫再編で、バックナンバーをトランクルームに預けることになった。田中印刷への事務所費と差し引きでもやや負担増になり痛い。

▼この号で今年も終了します。振込用紙を同封しました。みなさんの会費で成り立っています。会費の前納をよろしくお願いします。  (大国)



15:57 | 刊行物